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2009年1月25日

線が長く見えたり短く見えたりする錯覚の名前

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アーカイブ:科学

-Q-
同じ長さの二本線が長く見えたり短く見えたりする錯覚現象はなんて名前なの?


-A-
錯視の一種です.
最も有名な上の画像のようなパターンは「ミュラー・リヤー錯視」と言います.


*錯視には実に様々な種類があります.ここではせっかくなので他の錯視の例も紹介してみます.


←ミュラー・リヤー錯視の次に有名だと思われるのがこの錯視です.これは「フィック錯視」と言います(垂直・水平錯視とも言います).二本の線は同じ長さです.







←これは「ツェルナー錯視」と言います.4本の直線はすべて平行です.










←これは「へリング錯視」と言います.2本の線が歪んでいるように見えますが,どちらも直線です.




←これは「カフェウォール錯視」と言います.グレーの直線は全て平行ですが傾いて見えます.直線の色が黒い場合は傾きが小さく見えます(ミュンスターベルク錯視)





←これは「エビングハウス錯視」と言います(エビングハウスの大きさ錯視とも).中央にある2つの円は同じ大きさですが,小さな円に囲まれている円の方が大きく見えます.







←これは「ポッゲンドルフ錯視」と言います.2本の斜線は同じ直線上にありますが,右側の斜線の方が上にあるように見えます.









←これは「ヘルマン格子錯視」と言います.白の交差部分が黒く見えます.







・・・なんだか自分の目を疑わずにはいられないものばかりですね.

ちなみに日本の錯視の第一人者として有名なのは立命館大学の北岡明佳教授です.北岡教授はものすごい錯視をたくさん作っています.なかでも最強なのが「蛇の回転」と名付けられたこの作品です.是非拡大して見てみてください.[画像クリックで拡大できます]





















どうでしたか?どう考えても静止画像のようには見えないでしょ?なんとも不思議な現象です.

北岡教授のHPでは他にも様々な錯視を見ることができます.どれもこれも不思議な画像ばかりで非常に面白いですよ.

参考:北岡明佳の錯視のページ

*ちなみに錯視とは異なりますがM.C.エッシャーという人の「だまし絵」も個人的にはすごく好きです.興味のある方は是非調べてみてください.これまた不思議な世界が広がっています.


人はなぜ錯視にだまされるのか?
人はなぜ錯視にだまされるのか?
著:北岡明佳